8月3日は【ハサミの日】です!
紙や布を切る文房具から、美容師や料理人が使う専門道具まで、ハサミは暮らしのさまざまな場面で活躍していますね。
なぜ8月3日が【ハサミの日】といわれるのかという由来・理由や、「ハサミ」に関するプチ雑学をまとめました。
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ハサミの日の由来・理由
「8」を「は」、「3」を「さみ」と読む語呂合わせから、仕事で使うハサミへの感謝と物を大切にする心を広めようと、美容家で山野学苑の創設者でもある山野愛子によって、8月3日が「ハサミの日」として提唱されました。
東京・芝の増上寺では、現在も8月3日に、日頃使っているハサミへ感謝をささげる「ハサミ供養」が行われています。
ハサミに関するプチ雑学・トリビア
ハサミは、持ち手を開いたり閉じたりするだけで使えるシンプルな道具ですが、刃の形や組み合わせには細かな工夫が施されています。
切るものや使う人に合わせて、文具用、裁縫用、料理用、美容用など、さまざまなハサミが作られているのも面白いところですね。
ここからは、そんなハサミに関する雑学をいくつかご紹介します。
ハサミの歴史は数千年前までさかのぼる
ハサミに通じる道具は非常に古く、紀元前1000年頃にはすでに登場していたと考えられています。
世界最古とさせるハサミは古代ギリシアから始まり、羊の毛刈りに使われました。
現在の文具用ハサミのように中央の軸で2枚の刃を固定したものではなく、細長い金属を曲げて両端へ刃を付けたU字型の形をしていたそうですよ。
刃を握って閉じた後、金属の弾力によって自然に開く仕組みで、日本では「握りばさみ」と呼ばれる形に近いものですね。
現在のハサミに近い2枚の刃を軸で交差させるX型の形は、古代ローマで作られていたとされています。
長い歴史の中で持ち手や素材は変化しましたが、「2枚の刃をすり合わせて切る」という基本的な仕組みは、今も大きく変わっていないんですね。
家にあるハサミを開いて眺めてみると、数千年前から受け継がれてきた道具の形を実感できそうです!
正倉院にも古いハサミが残されている
奈良県の正倉院には、「白銅剪子」という金属製のハサミが宝物として保管されています。
そのため、奈良時代にはすでにX字型のハサミが日本に伝わっていたんですね。
このハサミは紙や布を切るための文房具ではなく、燭台の灯芯を切るために使われたと考えられています。
2枚の刃が交差する部分には穴が開けられ、座金と軸を使って固定されており、刃を軸で組み合わせて動かす基本構造には現代のハサミと共通していますね。
ハサミは紙や布だけでなく、時代ごとの暮らしに合わせて、さまざまなものを切るために使われてきました。
正倉院の宝物を写真で見る機会があったら、装飾だけでなく、何を切る道具だったのかにも注目してみると面白いですね!
ハサミは2枚の刃をすり合わせて切っている
ハサミは、包丁のように1枚の刃を対象物へ押し当てているわけではありません。
上下の刃で紙や布を挟み、2枚の刃をすり合わせることで、左右からずらすように切断しています。このような切り方は「剪断」と呼ばれます。
切れ味の良いハサミを作るためには、刃をただ平らに重ねるだけでは不十分。
製造時には刃の内側をわずかにへこませる「裏スキ」を行い、2枚の刃を少し内側へ曲げて、切る位置で刃同士がきちんと接触するよう調整されているんです。
刃の先端がぴたりと合うように仕上げる作業は「先合わせ」と呼ばれ、完成後には実際に布などを切って、切れ味が確認されます。
ネジが緩んで刃の間に隙間ができると切りにくくなるのは、2枚の刃がうまくすり合わなくなるからなんですね。
左手用ハサミは刃の重なり方が逆になっている
ハサミには、右手用と左手用があります。
右手用ハサミを右手で持つと、切ろうとしている線が刃に隠れにくく、上から確認しやすい構造になっています。
しかし同じハサミを左手で持つと上側の刃が視界を遮り、線を見ながら切りにくい場合があるんです。
左手用ハサミは左右の刃の重なり方が逆になっており、左手で持ったときに切る場所が見やすくなるよう設計されています。
裁ちばさみには、持ち手と刃の両方を左手に合わせた「総左型」と、持ち手だけを左手向けにした「足左型」などもあります。
左右対称の持ち手なら、どちらの手でも同じように使えると思いがちですが、刃の向きまで確認すると本当の使いやすさが見えてくるんですね。
左利きの方への文房具を選ぶときは、「左右兼用」と「左手用」の違いにも注目してみてください◎
日本製のハサミは宇宙でも使われている
暮らしの中で身近なハサミですが、実は宇宙空間でも作業道具として利用されています。
岐阜県関市に本社を置く貝印は、アメリカのメーカーから依頼を受け、宇宙での使用に適したハサミを開発しました。
そのハサミは、国際宇宙ステーション内での作業にも使われています。
貝印といえば、ハサミはもちろんキッチン周りのツールでも便利な製品がたくさんあるメーカー。
多くのご家庭で、一つは便利アイテムがあるかもしれませんね。
机の引き出しに入っている身近な道具と、国際宇宙ステーションで使われる道具に同じ技術が生かされていると考えると、ハサミを見る目が少し変わりそうですね!
まとめ
8月3日の【ハサミの日】。
「8」を「は」、「3」を「さみ」と読む語呂合わせから、ハサミへの感謝と物を大切にする心を広めるために提唱された記念日でした。
ハサミには長い歴史があり、刃の重なり方や用途によって、さまざまな工夫が施されています。
今日は普段使っているハサミをきれいに拭いたり、用途に合ったものを使えているか確認したりしてみてはいかがでしょうか。
