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【個人事業主】屋号で開設する「ゆうちょ銀行の振替口座」のデメリット

2019年10月9日

ゆうちょ銀行では、屋号付き口座、もしくは屋号のみの口座が作ることができます。
法人ではない個人事業主が屋号のみで口座を開設できるのはゆうちょ銀行だけなので、屋号付き口座を作りたい個人事業主は、ついつい飛びつきたくなっちゃうものですよね。

しかしゆうちょ銀行で作ることができる屋号付き口座は、普通の総合口座ではなく「振替口座」です。
総合口座とは異なるため、性質の違いやデメリットも理解してから作りましょう。

特にアフィリエイト等、Webサイト運営で収益を得ている人にとっては少し気をつけた方が良いポイントもありますよ。
ASPサイトからの報酬を振替口座で受け取れない場合もあるのです。

ゆうちょ銀行で振替口座を作ろうとしている方や、「屋号付き」と「屋号のみ」で迷っている方は、ぜひご一読ください。

ゆうちょ銀行の「屋号付き口座」

まず、ゆうちょ銀行の「屋号付き口座」もしくは「屋号のみ口座」の作り方については、以下の記事で紹介しています。

開業届の控え(屋号記入済み・税務署受付印押印済み)と身分証明証、印鑑を持っていけば、開設することが可能です。
※活動していることがわかる「追加資料」が必要な場合もあります。

ただし、「屋号付き口座」や「屋号のみの口座」を作ることができるのは総合口座ではなく「振替口座」です。

振替口座の特徴

振替口座は決済専用の口座です。
通常の振込のように口座間の送金をすることが出来ますが、振替貯金には利子は付きません。

ただし、預金保険法で定められた「決済性預金」であるため、預り金全額が保護されます。
つまり、たとえば銀行が破綻してしまっても、預けている全額がきちんと保障されるということです。

また一番の特徴として、振替口座にはカードや通帳がありません。そのため払込みや払出しは窓口で行う必要があります。
※ゆうちょダイレクトに登録すれば、インターネットからも行えます。

総合口座とは違いが大きいことが分かりますね。

  • 利子がつかない
  • カードや通帳がない
  • やりとりは窓口でする必要がある
    ※ゆうちょダイレクトでインターネット取引可
  • 銀行が破綻しても預かり金は保障される

webサイト運営での「振替口座」の注意点(デメリット)

私はwebサイト運営をメインで活動している個人事業主です。
企業さんとのやり取り以上に、たとえばASPサイト等からの振込が多いです。
そのほか、きっちり収入を全て管理したいので、少額ではありますがポイントサイト等からの振込も一元化したいと思っていました。

そんな私が「振替口座、使えない!」と思ったことがチラホラあります。

  • 振込先として「振替口座」が登録できない
  • 振込先を「振替口座」にして手数料が高くなることがある
  • 本名が入っていても「屋号付き」が指定NGの場合がある

それぞれ順番に見ていきます。

1.振込先として「振替口座」が登録できない

「振替口座」への振込は対象外。これはASPサイトというよりも、ポイントサイトに多くあることです。
交換先として「ゆうちょ銀行」が選べても、「1で終わる通帳番号を入力してください」などと注意分があったりします。
実は、「1で終わる通帳番号」とは総合口座の番号。振替口座は1で終わりません。

よくよく読むと、欄外に小さな文字で「ゆうちょ銀行総合(通常貯金)口座に限ります」などと書いてあったりします。
つまり、振替口座への振込は選択することができないのです。

他にもダイレクトに「普通口座しか選択できません」と記しているサイトもあります。

私が登録しているポイントサイトは全て、振替口座への振込はできませんでした。

2.振込先を「振替口座」にして手数料が高くなることがある

振替口座は総合講座よりも手数料が高くなる。こちらはASPサイト。
webサイト運営をしている人にとっては、アフィリエイトは大きな収入源だと思います。

その中でも大手の「A8.net 」は利用者も多いですよね。
審査がないので初心者から使いやすく、広告数が多いため上級者の方も使ってらっしゃいます。私も登録しています。

しかしA8.net、残念なことが一つだけあって……振込手数料が高いんですよね。

同店(三井住友銀行渋谷駅前支店)宛3万円未満         110円
同店(三井住友銀行渋谷駅前支店)宛3万円以上         220円
当行(三井住友銀行渋谷駅前支店以外の店舗)宛3万円未満    220円
当行(三井住友銀行渋谷駅前支店以外の店舗)宛3万円以上    440円
他行(三井住友銀行以外の金融機関)宛3万円未満       550円
他行(三井住友銀行以外の金融機関)宛3万円以上       770円

ゆうちょ銀行の郵便貯金口座 一律66円

https://support.a8.net/a8/as/faq/2008/05/as_3.html
振込と口座について /A8.net

三井住友銀行以外の金融機関、3万円以上を振り込んでもらおうと思ったら770円も引かれてしまうんです。

そんな中で、ゆうちょ銀行だけは「一律66円」と、他行よりもかなりお安い金額設定。

ありがたい……と喜びそうになりますが、実は振替口座は例外なんです。

「ゆうちょ銀行」の口座へ成果報酬を振込みたい場合は、「支払・口座情報の修正」画面にて
金融機関の種類:郵便貯金口座 を選択し、記号(5桁)・番号(最大8桁)を入力してください。
振込手数料は66円となっております。
 
ただし、通常貯蓄貯金・振替口座は上記の登録はできません。
他金融機関から振込用の口座情報で登録することはできますが、振込手数料が他行宛扱いとなり、
割高になってしまいますので、ご注意ください。

https://support.a8.net/a8/as/faq/2008/02/post_154.html
ゆうちょ銀行の口座登録について /A8.net

こちらに記載されているように、ゆうちょ銀行であっても振替口座は他行宛扱いとなってしまいます。
つまり、3万円以上を振り込んでもらおうと思ったら770円引かれてしまうのです。

毎月これだけの手数料が引かれた場合、年間9240円もマイナス。いくら「事業用収入をひとつにまとめたい!」と思っていても、年間1万円近くの経費がかかってしまうのは、ちょっと考えものですよね。

3.「屋号のみ」は指定NGの場合がある

私は「屋号 + 本名」で作ったので問題なかったのですが、「屋号のみの口座」を作った場合は注意です。
ほとんどのASPサイトで、「屋号のみの口座」への報酬の振込はできません。

なぜなら、振込には登録者の名前と口座名義が一致しないといけないからです。

たとえば、以下は「バリューコマース」の「よくある質問」です。

個人事業主としてアフィリエイトサイトを申込む場合には、「契約者タイプ」で個人を選択してください。また「会社名(契約者名)」と「契約者名フリガナ」には、「個人氏名」あるいは「屋号+個人氏名」のいずれかの形式でご記入ください。

なお、お申込み後に設定いただく報酬受取先口座は「契約者名フリガナ」と同じ名義である必要があります。ご利用口座の屋号の有無にご注意ください。

https://www.valuecommerce.ne.jp/beginners/faq/286.html
個人事業主ですが /バリューコマース

「屋号 + 個人名」であれば大体のASPサイトは振り込んでもらえますので、アフィリエイトの報酬を受け取りたい場合は「屋号のみの口座」ではなく「屋号付き(個人名も入っている)口座」で開設をしましょう。

まとめ

ゆうちょ銀行で振替口座を作ろうと考えている方、「屋号付き口座」か「屋号のみの口座」で迷ってらっしゃる方は、それぞれ理解した上で口座の開設をしてくださいね。

私はもともと「振替口座」を事業用に、「総合口座」をプライベート用に利用する目的で開設していました。
しかし上記のデメリットがあったので、結局両方とも事業用として使っています。。
複数の銀行の口座を事業用にするのはよくあるけど、同じ銀行の普通と当座で分けるなんて、変ですよね。笑

大きな企業との直接のやり取りがある場合は信頼性という意味で「屋号付き口座」の価値が上がりますが、そうじゃない場合は「屋号付きにこだわる必要はないのでは」と思うことも。

「屋号付き口座が本当に必要か」ということは人によって異なると思いますので、ぜひ一度見直すことをおすすめします。
個人事業主用の口座開設を考えている方のご参考になれば幸いです。

ちなみに、振替口座への払込みや振替口座からの払出しが3年間なかった場合、解約されてしまいますのでこの点もご注意くださいね。

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