9月8日は【国際識字デー】です!
なぜ【国際識字デー】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1965年9月8日に、イラン・テヘランで開かれた世界文相会議で、イランのパーレビ国王が軍事費の一部を識字教育に回すことを提案しました。
このことを記念し、ユネスコによって9月8日が「国際識字デー」として制定されました。
「国際識字デー」は英語表記だと「International Literacy Day」で、国際機関によって定められた記念日である「国際デー」の一つです。
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プチ雑学・トリビア
「文字の読み書きができる」という意味の「識字」。
日本ではほとんど当たり前のように思えることですが、世界には文字の読み書きをできない人が大勢いるという現実があります。
今回はそんな識字に関する雑学・豆知識を集めました。
世界の識字率はどれくらい?
ユニセフが発表した2019年のデータでは、世界の識字率は85.9%とされています。
この数値は「意外と高い」とお思いでしょうか?
しかし日本を含めた多くの国では99〜100%とかなりの識字率の高さとなっているのですが、発展途上国に目を向けると、識字率は驚くほど低下します。
識字率ワースト10の国では半分以上の人が文字の読み書きができないとされているのです。
識字率ワースト10の国
- 南スーダン(27%)
- アフガニスタン(28.1%)
- ニジェール(28.7%)
- ブルキナファソ(28.7%)
- マリ(33.4%)
- チャド(35.4%)
- ソマリア(37.8%)
- エチオピア(39.0%)
- ギニア(41.0%)
- ベナン(42.4%)
日本も識字率は100%ではない?
日本の識字率は「ほぼ100%」と言われています。
現在の日本では義務教育制度があり、小学校〜中学校までは無料で通うことができるため、ほとんどの人が読み書きができる状況です。
しかしそれでも「ほぼ」であり完全な「100%」ではありません。今でもなお読み書きができない方もいらっしゃるからです。
その背景には、かつての戦争があります。
戦時中や戦後は社会が混乱し、読み書きについての教育を受けられない子どもたちもたくさんいたと考えられています。
その後も読み書きを学ぶ機会がないままだった人たちがいます。
また、実は令和2年度の小学校就学率は99.96%で実は100%に満たない状況であることが文部科学省の統計でわかっています。
さまざまな事情で学校に通えない子が現代の日本でも少なからず存在するのです。
そのため、今の日本においても、識字率100%ではないのです。
日本は「文字の読み書きができるのは当たり前」と思われる傾向がとても強い国です。
その結果として、その人たちがとても傷ついてしまうこともあります。
識字の問題を抱える人が今もいることについて、ひとりひとりの認識がとても重要ですね。
識字率を上げるためにできること
識字率を上げる、つまり貧しい子どもたちが教育を受けられるように、世界ではさまざまな活動が行われています。
私たちにも身近に参加できるものもありますので、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
識字率ワースト10の国
- ユニセフに募金をする
- 民間企業などの支援取組に寄付をする
- チャリティー活動に参加する
(チャリティーバザー、チャリティーコーヒーなど)
まとめ
9月8日の【国際識字デー】。
1965年9月8日にイラン・テヘランで開かれた世界文相会議でパーレビ国王が軍事費の一部を識字教育に回すことを提案したことから、ユネスコによって制定された記念日でした。
私たちが当たり前にできることだと思っている、文字の読み書き。世界には貧困のため教育を受けられない子どもたちがたくさんいます。
そうした子どもたちが教育を受けられる機会が増えるよう、まずは知ることから、そして個人でもできることから始めてみませんか。