8月12日は【世界ゾウの日】です!
大きな体と長い鼻を持つゾウは、優れた知能や複雑なコミュニケーション能力を持つ、とても興味深い動物です。
なぜ8月12日が【世界ゾウの日】といわれるのかという由来・理由や、「ゾウ」に関するプチ雑学をまとめました。
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世界ゾウの日の由来・理由
アジアゾウとアフリカゾウが直面している密猟や生息地減少などの問題を多くの人に知ってもらい、保護につなげることを目的として、カナダの映画監督・保護活動家パトリシア・シムズらとタイの保護団体「Elephant Reintroduction Foundation」によって、2012年8月12日に最初の「世界ゾウの日」が実施されました。
世界ゾウの日は2011年に構想され、翌2012年にスタートしました。現在も毎年8月12日に、世界各地でゾウの保護について考える機会となっています。
英語では「World Elephant Day」と表記される国際デーです。
ゾウに関するプチ雑学・トリビア
ゾウは現在地球上で暮らす最大の陸上哺乳類で、大きな体だけでなく、鼻や耳、牙にも暮らしを支えるさまざまな機能があります。
群れの仲間と助け合ったり、人間には聞き取りにくい低い音で会話したりするなど、社会性の高さも知られている動物です◎
ここからは、そんなゾウに関する雑学をいくつかご紹介します。
ゾウの鼻は「鼻」と「上くちびる」が合体したもの
ゾウの長い鼻は、単純に人間の鼻を長く伸ばしたような器官ではありません。
実は、鼻と上くちびるが一体化して発達したものです。
骨は入っておらず、約15万もの筋肉の単位などから構成されているため、とても柔軟に動かすことができます。
ゾウは鼻を使って、実にさまざまな行動をします。
ゾウの鼻ができること
- 呼吸する
- においを嗅ぐ
- 食べ物をつかむ
- 水を吸い上げる
- 体へ水や砂をかける
- 仲間へ触れる
- 物を持ち上げる
- 音を出す
アジアゾウの鼻の先には「指」のような小さな突起があり、小さな物をつまむ細かな動作もできます。
力強く木の枝などを動かす一方で、繊細な物を扱える器用さも持っているんです。
あの長い鼻は、ゾウにとって鼻だけでなく「手」や「道具」のような役割まで果たしているんですね!
ゾウの牙は大きく伸びた「歯」
ゾウの口元から伸びている立派な牙は角ではなく、実は上あごの門歯が長く発達した「歯」なんです。
牙は一生を通じて伸び続け、地面を掘ったり、木の皮をはがしたり、物を動かしたり、自分の身を守ったりするために使われます。
人間に右利きや左利きがあるように、ゾウにもよく使う牙があることが知られています。よく使われる側の牙は、物をこすったり掘ったりする回数が多いため、反対側より短くすり減っていることがあります。
また、すべてのゾウが同じような牙を持つわけではありません。
アフリカゾウでは一般的にオスとメスの両方に牙が見られますが、アジアゾウでは大きな牙が目立つのは一部のオスです。メスや一部のオスでは、ごく小さな牙しか見えない場合もあります。
ゾウの牙を観察できる機会があったら、左右で長さやすり減り方が違わないか見比べてみるのも面白そうですね。
大きな耳には体を冷やす役割がある
ゾウの大きな耳は、周囲の音を聞くだけに使われているわけではありません。
耳には多くの血管が通っており、耳を動かすことで血液の熱を外へ逃がし、体温を調節する役割があります。
特に暑い環境で暮らすゾウにとって、大きな耳は体を冷やすための重要な器官なんです。
アフリカに暮らすゾウとアジアゾウを見分けるときにも、耳は一つの手掛かりになります。
アフリカのゾウとアジアゾウの違い
- アフリカのサバンナゾウ:大きな耳
- アフリカのマルミミゾウ:サバンナゾウより小さな体と耳
- アジアゾウ:アフリカゾウより小さく丸みのある耳
かつてゾウは175種以上いたそうですが、現在、ゾウはアフリカのサバンナゾウ、アフリカのマルミミゾウ、アジアゾウの3種。
動物園や写真でゾウを見るときは、鼻や牙だけでなく、耳の大きさや形にも注目すると種類を考えるヒントになりますよ。
人間には聞こえにくい低い声で遠くの仲間と話す
ゾウは「パオーン」という大きな鳴き声のイメージがありますが、実際にはさまざまな音を使ってコミュニケーションを取っています。
なかでも特徴的なのが、人間には聞き取りにくいほど周波数が低い「ランブル」と呼ばれる音です。低い音は遠くまで伝わりやすく、離れた場所にいる仲間との連絡などにも利用されています。
スミソニアン国立動物園によると、こうした低い鳴き声によるメッセージが、3キロメートル以上離れたゾウへ届くこともあります。
さらにゾウは、声だけでなく、においや体への触れ方もコミュニケーションに使います。鼻で仲間へ触れてあいさつしたり、安心させたりする行動も見られます。
静かに立っているように見えるゾウたちが、実は人間には気づきにくい音やにおい、触れ合いで情報交換していると考えると面白いですね!
ゾウの群れでは経験豊富なメスが重要な役割を持つ
ゾウは社会性の高い動物で、特にメスと子どもは家族を中心とした群れで暮らします。
その群れを導く中心的な存在が「マトリアーク」と呼ばれる年長のメスです。水や食べ物のある場所、危険への対処など、長年の経験を生かして群れの行動に重要な役割を果たします。
子ゾウの世話も母親だけが行うわけではありません。血縁関係にあるほかのメスが子育てを助け、群れ全体で子ゾウを守る行動が見られます。
一方、オスは成長すると母親の群れから離れ、単独で暮らしたり、ほかのオスと小さなグループを作ったりします。
ゾウの妊娠期間は約22か月にも及び、哺乳類の中でも特に長いことで知られています。子どもを産み、長い時間をかけて群れ全体で育てることも、ゾウの複雑な社会を作る一因になっているのでしょう。
動物園で複数のゾウを見かけたら、「どのゾウが群れの中心なのかな?」と関係性を想像しながら観察してみるのも楽しそうですね。
まとめ
8月12日の【世界ゾウの日】。
アジアゾウやアフリカゾウが直面する密猟や生息地減少などの問題を広く知ってもらい、ゾウの保護につなげるために2012年から始まった記念日でした。
ゾウには器用な鼻や体温調節に役立つ大きな耳があり、仲間同士で複雑なコミュニケーションを取りながら暮らしています。
今日は動物園のゾウをじっくり観察したり、野生のゾウが暮らす環境について調べたりしてみてはいかがでしょうか。
