10月28日は【速記の日】です!
なぜ【速記の日】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1882(明治15)年10月28日、田鎖綱紀(たくさりこうき)が東京・日本橋で初の速記講習会(日本傍聴筆記法講習会)を開催しました。
このことから、10月28日が「速記の日」として制定されました。
日本速記協会が1888年に「速記記念日」として制定した記念日です。
※日本速記協会のサイトで紹介されている名称は「速記の日」です。
プチ雑学・トリビア
特殊な文字・記号を用いて書き記される速記。
私たちが普通に生活する中で触れることはほとんどありませんが、議会や法廷で活躍している手法です。
今回はそんな速記に関する雑学・豆知識を集めました。
速記は誰が考案した?
速記を考案したのは、記念日の由来となり日本初の速記講習会を開催した田鎖綱紀(たくさり こうき)氏です。
1854年に盛岡藩士である田鎖仲蔵の次男として生まれ、大学まで測量術を学んでいた彼は、とあるときにアメリカ人技師カーライル博士の下で働くことに。
カーライル博士が母国とのやりとりに「グラハム式速記(アメリカの速記)」を使用していたのを見て興味を持ち、日本語の速記術の研究を進めました。
速記法が発表された際は、その速さから彼は伊藤博文より「電筆将軍」の称号を贈られました。
速記が使われるのはどこ?
速記は日常生活でお目にかかることはありません。
使用されるのは主に、議会や法廷などの記録や、ジャーナリストが取材活動。行う際。
議事や発言を記録するために活躍しています。
ただ、私たち個人が速記を学んで日常生活に取り入れることももちろん可能です。
電話応対のメモ書き、授業の板書、セミナーや講座の話を全て書き取ることができますし、書く時間も大幅に削減されるため、時間の有効活用もできます。
速記法が複数あるのはなぜ?
速記方式は一つではなく、複数あります。
もともと生まれた「田鎖式」は英語の速記法を応用したもので、ローマ字書きが元。そのためたとえば日本語で「か」と一文字で表現するときも「KA」と二文字になってしまうため、画数が増えてしまいます。
「書く量を減らす」「画数を少なくする」ことでより速く記すことができるため、多くの人が改良を重ねたり新しく考えることで、複数の速記方式が生まれました。
速記の種類
- 田鎖式
- 参議院式
- 衆議院式
- 熊崎式
- 中根式 など
仮名は速記文字の一種?
さて、今まで「速記は日常生活でお目にかかることはない」とお伝えしましたが、実は私たちが使っている「ひらがな」や「カタカナ」も「速記文字」とも言えるそうです。
平安時代に生まれた仮名。
もともとは漢字をそのまま使っていたものの、複雑で難しい文字が多かったため、簡単に崩して書くなど簡略化するようになりました。
そのため、仮名は漢字をもとにして作られた速記文字であるという考えもあるそうです。
まとめ
10月28日の【速記の日】。
1882(明治15)年10月28日、田鎖綱紀(たくさりこうき)が東京・日本橋で初の速記講習会(日本傍聴筆記法講習会)を開催したことから、制定された記念日でした。
あまり馴染みがないかもしれない速記ですが、学ぶことで有効活用も多くできそうですね。
時間をうまく使うことで生活にゆとりができ、仕事も早くなるかもしれません。
これを機に、新しく速記にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?