5月14日は【温度計の日】です!
なぜ【温度計の日】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1686年5月14日に、水銀温度計を発明したドイツの物理学者・ファーレンハイトが誕生しました。
このことから、5月14日が「温度計の日」として制定されました。
華氏温度目盛の記号「°F」は、ファーレンハイトが1724年に提案したもの。
「華氏」と呼ばれる理由は、中国ではファーレンハイトに「華倫海」という漢字を当てており、その頭文字をとったためです。
プチ雑学・トリビア
今ではすっかり当たり前になった温度計。
体温を測ることで体調を管理したり、気温で一日の過ごし方を考えたり、とても重要な役割を果たしてくれていますよね。
今回はそんな温度などに関する雑学・豆知識を集めました。
華氏(°F)と摂氏(°C)の違いは?
日本を含め多くの国や地域では、摂氏温度として「°C」を使う温度表記が一般的。毎日ニュースなどで見る天気予報でも、気温は全て摂氏温度の「○○°C」として伝えられています。
しかしアメリカやイギリスなど含めた一部の海外では華氏温度である「°F」が使われることも。そして「°C」と「°F」では、全く異なる数値となるのです。
摂氏(°C)と華氏(°F)の大きな違いは、水が氷になる温度「凝固点」と水が沸騰する温度「沸点」が異なること。
摂氏の場合
- 凝固点:0°C
- 沸点:100°C
華氏の場合
- 凝固点:32°F
- 沸点:212°F
つまり、「0°C=32°F」「100°C=212°F」となります。
たとえば「アメリカで気温32度」と聞くと私たちは摂氏で捉えるため暑そうなイメージを持ちますが、実際には華氏の「32度(°F)」となるため、摂氏で言い換えると「0°C」という極寒な状況といえます。
0と100というキリの良い数字に馴染んでいると、どうしても華氏に違和感を抱くこともあるかと思いますが……
海外旅行などで戸惑わないため、理解しておきたいところですね。
計算式にすると以下の形になるため、旅行前にはぜひ覚えておいてくださいね。
華氏の場合
摂氏(°C)={華氏(°F)-32} ÷ 1.8
水銀が使われなくなった理由
かつてはガラス館の中に銀色の水銀が入った「水銀温度計」が主流でしたが、現在では使われていません。
理由は水銀には強い毒性があり大変危険な物質なため。
毒性が高いのは気体状態のときのため、液体のままでは大きな問題は起きないと言われていますが、気化した水銀を吸い込んでしまうと肺・腎臓・脳などに大きな障害を与えると言われているのです。
徐々に数を減らしてきた水銀製品ですが、2021年1月1日に、水銀体温計・水銀血圧計は製造・輸出入が正式に禁止となりました。
温度計の赤い液体は何?
温度を測るために現在一般的に使用されている「液体温度計」には、赤い液体が使用されています。
赤い液体が入った温度計のことを「アルコール温度計」ともいいますが、中に入っているのはアルコールではありません。
この赤い液体の正体は「赤い色素が混ぜられた灯油」なんです。
ファーレンハイトの実際の誕生日は別の日?
ファーレンハイトの誕生日であることから5月14日が温度計の日とされましたが、この日付はユリウス暦によるもの。
実はファーレンハイトの生まれた地であるダンツィヒ(グダニスク)では、既にグレゴリオ暦に改暦していたため、本来の誕生日は「5月24日」が正しいとされています。
まとめ
5月14日の【温度計の日】。
私たちが毎日関わる「温度」。
最近はコロナ禍ということもあり、以前よりも温度計を使う機会も増えたのでは無いでしょうか。
これを機会に、温度に関する知識を取り入れてみてはいかがでしょうか。日常に役立つものもあるかもしれませんよ。