10月26日は【柿の日】です!
なぜ【柿の日】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1895年10月26日に、俳人の正岡子規が有名な「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句を詠みました。
このことから、10月26日が「柿の日」として制定されました。
2005年に全国果樹研究連合会が制定した記念日です。
プチ雑学・トリビア
秋の代表的な果物・柿。
そのまま食べて美味しい甘柿、干すことで甘く食べられる渋柿、どちらもとっても美味しいですよね。
今回はそんな柿に関する雑学・豆知識を集めました。
甘柿と渋柿の違いは?
生でそのまま食べられる甘柿と、干し柿に使われる渋柿。
同じ柿なのになぜ渋味の有無に違いがあるのだろうと不思議に思ったことはありませんか?
その違いはズバリ、渋味の元である「タンニン」という成分の性質に違いがあるため。
甘柿にも渋柿にもタンニンは含まれるのですが、渋みを感じるのは「水溶性のタンニン」です。水溶性=口の中で溶けるため、渋く感じるんですね。
渋柿の場合はずっと水溶性タンニンなので渋いまま。
一方、甘柿の場合は小さいときは同じく水溶性タンニンですが、収穫時の大きさになる頃には果肉から揮発性物質が発生することで成分が変わり、「不溶性のタンニン」に変化します。
そのため、甘柿と渋柿の甘さ・渋さに違いが出るのです。
甘柿と渋柿の違い
- 渋柿:揮発性物質が発生しにくいため水溶性タンニンのままなので、口の中で溶けて渋みを感じる
- 甘柿:成長とともに揮発性物質が発生するため、大きくなると不溶性タンニンに変わり渋みを感じなくなる
甘柿より渋柿の方が糖度が高い?
渋みがある渋柿ですが、実は糖度の高さは甘柿よりも渋柿の方が上。
意外なお話ですが、水溶性タンニンによる渋味さえなければ、渋柿の方が甘いのです。
干し柿など「渋抜き」の処理をすると渋柿から渋みを取ることができますが、そのときはさらに糖度が上がります。
天日干しにした干し柿はなんと糖度が50度前後になるため、「どんな果物より甘い」とまで言われています。
ここまで糖度が上がるのはもともと糖度の高い渋柿だから。
甘柿を干し柿にすることもできるのですが、渋柿ほどの甘さは出ないため、甘柿はあまり干し柿としての商品価値は低いそうですよ。
柿の糖度
- 甘柿:16度前後
- 渋柿:20度前後
- 干し柿にした渋柿:50度前後
まとめ
10月26日の【柿の日】。
1895年10月26日に俳人の正岡子規が「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句を詠んだことから、全国果樹研究連合会によって制定された記念日でした。
甘くて美味しい柿。今日のデザートは柿で決まりですね♪
干し柿をする準備もぜひ始めてみてはいかがでしょうか。