9月2日は【くず餅の日】です!
もちもちとした食感に香ばしいきな粉と濃厚な黒蜜を合わせるくず餅は、昔から親しまれてきた日本の伝統的なお菓子ですね。
なぜ9月2日が【くず餅の日】といわれるのかという由来・理由や、「くず餅」に関するプチ雑学をまとめました。
朝礼のスピーチ、メルマガ配信、話のネタの参考にどうぞ!
くず餅の日の由来・理由
「く(9)ず(2)」の語呂合わせと、「くず餅」の「く(9)」と制定した船橋屋の「ふ(2)」を組み合わせ、伝統和菓子であるくず餅のおいしさや価値を多くの人に知ってもらうことを目的として、9月2日が「くず餅の日」として制定されました。
くず餅の日は船橋屋のファンとの交流から生まれ、2021年に日本記念日協会から認定を受けました。
くず餅に関するプチ雑学・トリビア
「くずもち」と聞くと、半透明でぷるぷるしたお菓子を思い浮かべる方もいれば、白くて弾力のあるものを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
実は日本には、同じ「くずもち」という名前で呼ばれながら、原料も作り方も大きく違うお菓子があります。
ここからは、そんなくず餅に関する雑学をいくつかご紹介します。
関東の「くず餅」と葛粉で作る「葛餅」は別物
くず餅の最大の雑学ポイントといえば、地域によってまったく違うお菓子を指すことです。
船橋屋など関東で親しまれてきた「くず餅」は、小麦でんぷんを自然発酵させて作る発酵和菓子のこと。
乳白色で弾力のある食感をしており、黒蜜やきな粉をかけて食べます。
一方、関西などで見られる「葛餅」は、植物の葛から作られる葛粉を使ったものです。
こちらは透明感があり、ぷるんとなめらかな食感になるのが特徴で、同じように黒蜜やきな粉を合わせて食べられています。
くず餅と葛餅の違い
- 関東のくず餅:小麦でんぷんを発酵
- 葛餅:葛粉を使用
船橋屋のくず餅は約450日も発酵させている
船橋屋のくず餅は、材料を混ぜて蒸せばすぐ完成するお菓子ではありません。
原料となる小麦粉からグルテンとでんぷんを分離し、取り出した小麦でんぷんを杉や檜などの貯蔵槽で、なんと約450日かけてじっくり乳酸菌発酵させているそうですよ!
発酵を終えた原料は東京・亀戸の工場へ運ばれ、精製した後に蒸し上げ、冷却して切り分けられます。
この長い発酵期間によって、独特のもっちりした食感や風味が生まれるとされているんですね。
次に関東風のくず餅を食べるときは、「この一切れになるまで1年以上かかっているんだ」と思うと、じっくり味わいたくなりそうです!
くず餅は江戸時代から亀戸名物だった
くず餅の日を制定した船橋屋の創業は、江戸時代の文化2年、1805年のことでした。
初代・勘助は良質な小麦の産地だった下総国、現在の千葉県北部にある船橋の出身。
多くの参拝客でにぎわう亀戸天神を見て江戸へ出て、小麦でんぷんを湯で練って蒸し、黒蜜ときな粉をかけた餅を売り始めたそうです。
このお菓子は参拝客の間で評判となり、やがて「くず餅」と呼ばれるようになりました。
明治初頭に発行された「大江戸風流くらべ」では、「亀戸くず餅(久寿餅)・船橋屋」が江戸名物として番付されていたことも記録されています。
現在では東京土産としても知られるくず餅ですが、もともとは神社参拝の途中で味わう門前菓子として人気を集めていたんですね。
亀戸天神を訪れる機会があったら、江戸の人々も同じ場所でくず餅を楽しんでいた様子を想像してみると面白そうです。
作るのに約450日でも消費期限はわずか2日
長期間発酵させて作る食品というと、完成後も長く保存できそうなイメージがありますよね。
ところが、船橋屋の元祖くず餅は、原料を約450日発酵させる一方で、完成後の消費期限はわずか2日間。
出来立ての風味や食感を自然な状態で届けるため、くず餅自体には保存料や添加物を使用していないそうですよ。
また、「お餅だから冷蔵庫でしっかり冷やしたほうがおいしい」と思うかもしれませんが、長時間冷蔵すると硬くなり、風味が落ちてしまうと案内されています。
基本は涼しい場所で常温保存し、暑い時期には食べる1〜2時間前だけ冷やすのがおすすめです。
「450日かけて作り、食べられる期間は2日」という時間のギャップには驚かされますね。
手土産として購入するときも、普通の焼き菓子とは違って消費期限を確認しておくことが大切です。
黒蜜ときな粉、公式オススメのかけ方の順番
くず餅といえば、黒蜜ときな粉をたっぷりかけて食べるのが定番です。
でも、「きな粉と黒蜜、どっちを先にかける?」と聞かれると、意外と迷いますよね。
船橋屋では、くず餅を皿へ取り分けたあと、黒蜜からきな粉の順番でかける食べ方を案内しています。
先に黒蜜をかけることでくず餅の表面へ蜜が絡み、その上から香ばしいきな粉を重ねて楽しめるそうです◎
もちろん好みで順番を変えたり、あんこやアイスクリームを添えたりする楽しみ方もあり、船橋屋でもさまざまなアレンジを紹介されています。
様々な方法で、くず餅を美味しくいただきたいですね!
まとめ
9月2日の【くず餅の日】。
「く(9)ず(2)」などの語呂合わせから、伝統和菓子であるくず餅のおいしさや価値を多くの人に知ってもらうために制定された記念日でした。
関東のくず餅は葛粉ではなく発酵させた小麦でんぷんから作られ、江戸時代から親しまれてきた歴史あるお菓子です。今日は黒蜜ときな粉をたっぷりかけたくず餅を味わいながら、葛餅との違いも食べ比べてみてはいかがでしょうか。
