5月25日は【広辞苑記念日】です!
なぜ【広辞苑記念日】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1955年5月25日に、岩波書店の国語辞典「広辞苑」の初版が発行されました。
このことから、5月25日が「広辞苑記念日」として制定されました。
「広辞苑記念日」のほか、「広辞苑の日」とも言われています。
プチ雑学・トリビア
国語辞典と百科事典を兼ねた辞書、広辞苑。
一般語はもちろんあらゆる分野の用語・事項が収録されていて、調べ物をするときにとても便利な存在ですよね。
今回はそんな広辞苑に関する雑学・豆知識を集めました。
改訂作業に20年かけてできたのが広辞苑!
広辞苑はもともと、1935年に博文館から発行された「辞苑(じえん)」が改訂されたもの。
この改訂作業中である1945年には、東京大空襲によって印刷所や倉庫が被災し、数千ページが消失するなど大変な状況に陥ることも。
多大な労力が費やされ、改訂作業には実に20年もの期間がかかりました。
初版の広辞苑はおよそ20万語が収録され、価格は2000円。
当時の公務員の初任給が8700円だったことを考えると大変高価なものでしたが、大ベストセラーになりました。
その後も現在まで60年以上をかけて改訂は進められ、現在は2018年に改訂された「広辞苑第七版」が最新。約25万語が収録された、実に10年ぶりの改訂新版です。
広辞苑の収録語数は一番ではない!
広辞苑には「あらゆる言語が収録された日本一の辞書」というイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。
しかし、辞典には収録語彙数によってそれぞれ大型・中型・小型と分類されるのですが、実は広辞苑は大型ではなく中型辞典とされています。
語彙数による辞典の分類
- 大型辞典:50万語以上の最大規模の辞典
- 中型辞典:20数万語規模の辞典
- 小型辞典:6〜10語程度の規模の辞典
大型辞典とされているのは第7版で約25万語を収める広辞苑ではなく、60万語を超えて収録された「日本国語大辞典 第二版全十三巻」です。
広辞苑の紙にはチタンが使用されている
広辞苑第七版には、紙に酸化チタンがまぶされています。
辞書は薄い紙の両面に印刷されるため、そのままだとどうしても裏側のインクが透けて見えてしまいますよね。
そこで使われたのが酸化チタン。
薄い紙でも裏の印刷部分が見えないように、広辞苑は最先端技術を尽くして作られているんですよ。
まとめ
5月25日の【広辞苑記念日】。
1955年5月25日に岩波書店の国語辞典「広辞苑」の初版が発行されたことに由来する記念日でした。
広辞苑をはじめ、さまざまな辞書にたくさんの言葉が紹介されていますが、辞書によって書かれている内容は異なります。
個性的な語釈が多く読み物としても楽しめることもあるので、最近長らく辞書を開いていないという方は、パラパラめくって読んでみてはいかがでしょうか?
新たな言葉との出会いや発見があるかもしれませんよ。