11月13日は【うるしの日】です!
なぜ【うるしの日】といわれるのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
平安時代の11月13日に、文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が京都嵐山の法輪寺に参籠し、漆の製法を菩薩から伝授したとされる伝説から、11月13日が「うるしの日」として制定されました。
日本漆工芸協会が1985年に制定した記念日です。
プチ雑学・トリビア
工芸品や美術品の塗料として用いられるうるし。
伝統工芸として長く愛される漆塗りは、ツヤっと輝いてとても美しいですよね。
今回はそんなうるしに関する雑学・豆知識を集めました。
うるしとは何?
「漆塗り」や「漆器」という言葉や物は知っていても、そもそも「漆(うるし)」が何かご存知でしょうか?
うるしはウルシの木から採取した樹液のこと。
ウルシオールという成分をメインとした天然樹脂塗料です。
うるしを使ってできた工芸品は「漆器」と呼ばれ、日本の漆器は特に品質が高く、中世の頃から輸出されて世界からも評価されていました。
有名な漆器の産地はどこ?
日本の漆器で特に有名な、「伝統的工芸品」として指定されている漆器の産地は以下の23(17府県)です。
伝統的工芸品に指定された漆器の産地
- 青森県:津軽塗
- 岩手県:秀衡塗、浄法寺地塗
- 宮城県:鳴子塗
- 秋田県:川連漆器
- 福島県:会津塗
- 神奈川県:鎌倉彫、小田原漆器
- 新潟県:村上木彫堆朱、新潟漆器
- 富山県:高岡漆器
- 石川県:輪島塗、山中漆器、金沢漆器
- 福井県:越前漆器、若狭塗
- 長野県:木曽漆器
- 岐阜県:飛騨春慶
- 京都府:京漆器
- 和歌山県:紀州漆器
- 香川県:香川漆器
- 山口県:大内塗
- 沖縄県:琉球漆器
「日本三大漆器」は3つじゃない?
「伝統的工芸品」とされた漆器の中で特に語られるものを「日本三大漆器」と呼ばれることがあります。
しかし実はこの3つに定義はなく、それぞれの地域・人・団体によって称される内容が異なります。
日本三大漆器と呼ばれることがある産地
- 福島県:会津塗
- 富山県:高岡漆器
- 石川県:輪島塗、山中漆器、金沢漆器
- 福井県:越前漆器
- 和歌山県:紀州漆器
同様に、「四大漆器産地」とされるものも4つが明確に定義されているわけではないそうです。
まとめ
11月13日の【うるしの日】。
平安時代の11月13日に、文徳天皇の第一皇子・惟喬親王が京都嵐山の法輪寺に参籠して漆の製法を菩薩から伝授したとされる伝説から、1985年に日本漆工芸協会によって制定された記念日でした。
日本が誇る伝統工芸品でありながら、普段の食卓などでも活躍してくれる漆器。
お気に入りのデザインを探して、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?