4月25日は【歩道橋の日】です!
なぜ【歩道橋の日】となったのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
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由来・理由
1963年4月25日に、JR大阪駅前に日本で初めてとなる横断歩道橋が完成しました。
このことを記念して、4月25日が「歩道橋の日」として制定されました。
高度経済成長期で自動車の普及が進み、その結果として交通事故が急増したことへの対策で作られました。
プチ雑学
自動車による交通事故対策として作られた歩道橋。
整備が進んだことで、交通事故は大きくその数を減らすこととなります。
今回はそんな歩道橋の雑学を集めました。
日本初は大阪ではなく愛知県?
歩道橋が制定された理由として「大阪駅前に日本初の歩道橋」とお伝えしましたが、実はそれより前、1959年6月27日に愛知県で日本で初めての歩道橋「学童専用陸橋」が作られました。
日本初と見なされたのが大阪だったためこの記念日は大阪駅にできた4月25日になりましたが、それよりも数年前から、歩道橋は子供たちの命を守ってくれていたんですね。
世界一長い木造歩道橋は日本・静岡県にある!
世界には様々な歩道橋が存在します。
しかし世界で一番長い木造歩道橋は、実は日本にあることをご存知でしょうか。
その歩道橋は「蓬莱橋(ほうらいばし)」という名前で、静岡県島田市にあります。
その長さは全長897.4mで、19979年12月30日には「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスブックに認定されました。
ギネスに認定された物珍しさはもちろんですが、「長い木=長生きの橋」「全長897.4m=やくなし(厄無し)」の語呂合わせから、蓬莱橋は「縁起のいい橋」としての人気も高い橋だそうですよ。
現在は歩道橋"撤去”時代
さて、交通事故減少に貢献した歩道橋ですが、実は現在撤去する動きが目立ちます。
老朽化のために建て替えではなく、撤去です。
これは作られた当時から問題視されていたことですが、歩道橋は「車優先・人間軽視」と言われる建造物でもありました。
自動車の走行を優先することで、障害者や高齢者の歩行に大きな負担を強いている、という考え方です。
確かに階段を上って下りて……と、足の不自由な肩やお年寄りの方には、移動するだけでとても大変ですよね。ベビーカーなども負担がとても大きいです。横断歩道と歩道橋と両方あるところでは、信号待ちしていた方が早かった……なんてケースも。
現在は高齢者・障害者・子育て世代の生きやすさが求められる時代。
そんなわけで、かつて活躍してくれた歩道橋も、今やどんどんその数を減らしています。
まとめ
4月25日の【歩道橋の日】。
数が減ってきたことで、少し”レトロ"さも感じられるようになってきた歩道橋。
今後全く見なくなってしまう時代もきてしまうかもしれませんね。それまでにこの光景を、大事にかみしめてはいかがでしょうか?