4月9日は【大仏の日】です!
なぜ【大仏の日】となったのか、その由来・理由やプチ雑学をまとめました。
由来・理由
752年4月9日に、奈良県にある東大寺の大仏開眼供養が行われました。
このことを記念し、4月9日が「大仏の日」として制定されました。
開眼供養とは、眼を書き入れて魂が込められるとする「魂入れの儀式」のことです。
プチ雑学
仏像を建立する際、そのままでは石や木といった「物」の状態です。
その物を信仰の対象とするために、僧侶が最後に筆で目を書き入れる開眼供養という儀式が行われます。
東大寺の開眼供養は、遣唐使の要請で来日した位の高いインド僧・菩提僊那(ぼだいせんな)が導師を務めました。
大仏と仏像の違いは?
大仏と仏像の違いは何か、考えたことはありませんか?
その答えはとても簡単で、大仏とは大きな仏像のこと。「像の高さ」によって、区別されています。
仏教の開祖・釈迦の身長が「1丈6尺(およそ4.85m)」とされているため、この1丈6尺が基準。
立像の場合はこれより大きいものは大仏、小さいものは仏像となります。
奈良の大仏は14.7mあり、大仏の基準となる1丈6尺の3倍もの高さです。
大仏や仏像の髪型は何?
大仏・仏像といえば、パンチパーマのような特徴的な髪型をしていますよね。
もちろんこちらはパンチパーマではありません。
「螺髪(らほつ)」という髪型で、「螺」は巻貝を意味し、ひとつひとつの塊が巻貝のように巻いています。
奈良の大仏はこの「螺髪(らほつ)」が966個あると文献で記されていました。
しかしレーザーを使った解析によると、約半分の492個であったことが分かっています。
大仏のおでこにあるホクロみたいなものは何?
大仏のおでこについている点のような突起、何かご存知ですか?仏様の姿でとても特徴的なものですよね。
ほくろのように見えますが、実はそうではありません。
これは「白毫(びゃくごう)」と行って、白い巻き毛の塊のこと。
伸ばすと1丈5尺(およそ4.5m)あり、光を放って無量の国を照らすと言われています。
まとめ
4月9日の【大仏の日】。
大仏や仏像をじっくり見たことがない方も多いと思います。
信仰の対象として大切にされてきた大仏や仏像は、仏師や携わった人たちの想いがしっかり込められて創られた芸術的観点から見ても素晴らしいものです。
一度ゆっくり鑑賞してみてくださいね。